修繕時期の目安 TIME OF MENDING

設備保全マニュアル 耐用年数

事前に予防保全を実施しておくことによって耐用年数は向上します。

同じ設備機器でも、保全管理の良し悪しでその寿命には大きな差が生じます。統計によると、事後保全のみの場合は、法定耐用年数まで持たないこともあります。予防保全を正しく実施した場合は、事後保全の1.5~2倍位に寿命が延びることが証明されています。

給排水・衛生設備の一般的耐用年数

設備機器 一般的耐用年数 メンテナンス周期
受水槽 FRP製 20~25年 架台を含む鉄部塗装 3~5年
外板塗装 10~12年
鉄筋コンクリート製
(地下式)
30~50年 内部補修(クラック、鉄筋露出他) 5~10年
内部コーティング 5~10年
高置水槽 FRP製 20~25年 受水槽に準ずる
ポンプ 給水
揚水
消水
陸上型 15~20年 オーバーホール(分解整備) 5年
更新時には、運転・制御機器も含む
水中型 8~12年 更新
汚水 水中型 5~8年 更新(点検・整備3~5年)
配管類 給水
揚水
消水
亜鉛めっき鋼管 15~25年 劣化箇所の部分補修 5~10年
管更生を行う場合は、10~15年位までに
給水
排水
塩ビライニング鋼管 25~30年 劣化箇所の部分補修 5~10年
給水
排水
硬質塩化ビニール管 20~35年
(設置場所により異なる)
同上
外部(雨水管など)配管は塗装 10~12年
振動等による故障(該当の都度)
給水 ポリエチレン管 20~35年 劣化箇所の部分補修 5~10年
排水 コーティング鋼管 20~25年 同上
給湯 銅管 20~25年 同上
汚水 鋳鉄管 25~35年 同上
衛生器具 陶製 便器、洗面台、流し、タンクなど 25~50年 通常清掃
FRP製 ユニットバス・トイレ、洗面具など 20~25年 同上
ほうろう製 浴槽、台所器材など 25~35年
(使用状況による)
水洗パッキン等は5年周期で取り替えた方がよい
ほうろうの剥離に注意

※旧形式の水槽は、更新時等には耐震上の改善や衛生上の改善が必要となります。